―個人山行―       

笠ケ岳

期 日 : 2008.8.29(夜発)~31(金~日)
参加者 : 貴堂(L)川野(SL)、井山、小林、鈴木、野澤、小原
行 程 : 相模原8/29:20時発(井山号・鈴木号)相模湖IC~中央高速新穂高無料駐車場着
8/30:1時・・(仮眠)・・出発5:40--バスターミナル5:55-笠新道登山口7:05~20--1800m点7:50~8:00--杓子平11:30~45--抜戸岳分岐13:15--14:30笠ケ岳山荘幕場着
8/31:幕場発5:45--笠ケ岳山荘6:55~7:05--笠ケ岳山頂6:20~40-雷鳥岩8:40~55--水場9:55~10:20--次の沢11:00~15--最初の渡渉12:15----最後の渡渉13:00~10(穴滝の上、左岸から右岸へ)---13:45槍見館着
新会員3人揃って初めて泊まりの個人山行であった。
唐松岳~不帰キレット~白馬三山~白馬大池~栂池2泊3日を計画していた井山、小林組が前夜豪雨で中止したが、1日遅れの笠ケ岳へ合流して呉れたので盛況となって良かった。
鈴木さんはソロで8月初め欅平からの縦走をしてフィナーレを飾った笠ケ岳なのに、再度参加してくれた。本当に山が好きなんだなぁ~、そして仲間との山行も!
29日、車2台で20時に相模原を出発し新穂高・深山荘対岸の無料駐車場に30日1時に着き仮眠した。(28日の夜東海~東日本地方に大被害をもたらしたゲリラ豪雨あり、30日まで続くとの予報であったが・・・)
曇空ながら雨はなく、好転を期待して出発したが、10時過ぎから雨となり、暑く苦しい登りとなった。(北ア三大急登の一つと称される笠新道?)そして、笠ケ岳山荘に幕を張り終えた後まで降り続いた。
ただ、視界は結構あって、シルエット状とはいえ槍・穂高連峰が展望でき、杓子平に飛び出すと、垂れ込めた暗雲の中に聳える笠ケ岳の雄姿と抜戸岳への稜線が開けた。(勿論これらはしばしば雲に遮られるが)
抜戸岳からの稜線歩きでは濡れた身体が冷えて手が悴むほど寒かった。
テントで温まった夜は、新人歓迎会の様相を呈して盛り上がり、その内雨も上がってきた。持ち上げた(キーさん、スーさんが)ビール10ウン缶と焼酎*Lをほぼ飲み干した。
水場上の雪渓が未だ僅か残っており(鈴木さんが想定した通り)巨大な冷蔵庫付きのテンバは広いし最高! 他にテントは1張りのみ(当方は2張り)
31日は晴れて好展望を満喫できた。槍・穂高連峰はいうに及ばず水晶・黒部五郎・立山方面、富士山に甲斐駒・北岳~の南アを山座同定した。
下山路は増水の心配もあったが、貴堂Lの判断で当初の計画通りクリヤ谷ルートとした。何とか飛び石でクリヤ谷の渡渉(3回と一部水際を歩く)はできたが、あと10cmも増水あればかなり困難であったろうか。
このルートは概ね露岩に転石の多い、歩き難い急傾斜の登山道であり、晴れて暑くなった、この長がーい、長い下りに疲れた。(特に雷鳥岩、クリヤの頭以降は忍耐が必要である。(最初の水場は疲れを癒してくれて有り難かった)
今回は新平湯温泉、「ヘルシーランド奥飛騨 タルマのゆ」(0578-89-2223) で汗を流した(周辺でどこでも手に入りそうな割引券活用で¥600)食堂処「おこじょ」も併設されている。休憩室も垢抜けしておりお勧めである。
本格的なテント山行初めての野澤さん、数少ない単独以外初めての小原さん、雨中の急登と厳しい下山にもよく頑張ってくれました。雨中のテント設営や生活を体験し、この調子なら、もう問題なく皆と行動を共にできるでしょう。

(mt_kawani 記)

笠新道登山口、いざ出発 この時は未だ雨は降らず

杓子平にて バックは笠ケ岳と抜戸岩の稜線

抜戸岳の肩にて(一転、オオ寒む)

抜戸岩を抜ける

幕場(井山・小林テント)

雷鳥(雄)と水汲みの鈴木

穂高連峰を望む 
(大キレット、北穂、涸沢岳、奥穂、ジャンダルム)

槍・穂高連峰を背に 頂きの歓び!


双六岳への縦走路を俯瞰
(手前尾根上に幕場、その下に僅かな残雪、
右下隅に播隆平)

影笠ケ岳



クリヤ谷へ下る

奥壁と槍

雷鳥岩から笠ケ岳と下山路を振り返る

雷鳥岩で語りながら憩う二人

うれしい水場、冷たくて、おいしい!

渡渉?・・(穴滝上:アングル悪く水流見えず)