-会山行- |
蓼科山ハイク ━アイゼントレーニング━ |
記 録: | 小原(写真は森田) |
期 日: | 2008年12月06日(土) |
天 候: | 曇り時々晴れ一時小雪 |
参加者: | 井山、坂本、新保、小林、松本、森田、野澤、鈴木、小原、工藤、小川 |
行 程: |
自家用車利用(井山車と鈴木車を利用) 相模原5:00==相模湖IC5:55==諏訪IC7:25==女神茶屋駐車場8:20~8:55→2120m道標10:30~10:50→2300m地点11:55~12:15→蓼科山山頂13:10~13:20→2300m地点14:00~14:30→2120m道標15:10~15:20→女神茶屋駐車場16:10~16:35==諏訪南IC17:25==相模湖IC18:45==相模原19:40 |
◆概念図 |
今回の山行は今年の雪山の足慣らし及びアイゼントレーニングが目的である。しかし、山行1週間前、蓼科の雪の様子は山頂付近に積もっているかいないか程度であったので、谷川に転進というのも視野に入れていた。2日前の4日に谷川の天候の方があまりよくないという天気予報等で蓼科に最終決定。 5時に淵野辺駅南口に集合しすぐに出発。道は渋滞もなく順調に相模湖ICより中央高速道路に入り笹子トンネルを抜け甲府盆地に入ると正面に南アルプスの高峰がはっきり見えてきた。甲斐駒・北岳・間ノ岳はもうすっかり雪がかぶり手前の鳳凰三山は2500mあたりより上部に雪がついていた。やがて右に八ヶ岳が見えてきた。中腹より上に雲がかかって見えない。7時25分に諏訪ICを降り蓼科高原の別荘地を過ぎたころより道の左右に雪が見え始め、8時20分に女神茶屋駐車場に着くと雪が5㎝積もり周りは白銀の世界であった。昨日、相模原の方は強い風を伴う大雨が降ったが、その雨が蓼科では雪であったようだ。寒い中用意を調え始める。アイゼンはここでは着けず急登の手前で着けることに。「今年の雪山の足慣らしとアイゼントレーニング頑張りましょう」。CLの森田さんからの発声。9時いよいよ蓼科山登山口よりハイク開始。 |
これが女神茶屋。登山口の前の道を渡った、正面になる。 | いよいよ出発。雪がないかもしれないと言う心配が嘘のような、白銀の世界。 |
雪は5㎝程度積もっているものの積もったばかりでふわふわなので踏むとすぐに沈み込む。まだ急ではないのでそれ程歩きにくいことはないが。20分歩いたところで少し汗をかき暑くなったので服を1枚脱ぐことに。さらに20分ほど歩き標高1850mぐらいの平坦な所で、先頭の井山さんが「これは大きな熊の足跡よ」。直径10㎝ぐらいの熊の足跡が私たちが歩く方向に向かってずっと続いている。さらにその横には直径5㎝ぐらいの小さな足跡もある。昨日の雪に足跡が残っているということは昨夜か今朝にココを歩いていたということである。井山さんが熊除けにラジオを点ける。音が入りにくかったがNHKが何とか入る。「熊が近寄らないようになるべく声を出しながら行きましょう」。そのうち熊の足跡が左の奥の方に消えていってくれた。左の奥の方を気にしながらも前に進んだ。10時30分、最初の急登を登り切った2120m道標で、1回目の休憩。「アイゼンを手袋をしたまま着けて下さい。」ここでアイゼンの装着。私はオーバー手袋したままアイゼンのひもを輪に通そうとしたが何度やってもうまく通らない。「アウターじゃなくて薄手の手袋に替えてそれをつけてやってみたら。」手袋を薄手の手袋に替えたらうまくいった。森田さんよりアイゼン講習。「歩く際は左右の足の間隔を握り拳1つ分広げること。狭い所はおいらん歩きで。初心者はアイゼンの歯でよく自分のスパッツを切るので注意して下さい。岩に前の歯をぶつけないように気をつけて下さい。雪玉防止のプレートが着いていないアイゼンの人は、ストック・ピッケル等で時々雪を取り除いて下さい。」初心者の野澤さん・小原はアイゼントレーニング、その他の人は今年の雪山の足慣らしの開始です。 |
アイゼンの装着。手袋をしたまま装着できるようにしよう。 | アイゼン初めてなもので・・・。急斜面では足が痛くて。 |
10時50分出発。積雪量はだいたい10㎝。11時20分最後の急登の取り付き。標高が高くなるに従い徐々にではあるが雪は深くなって20㎝ぐらいになる。私はキックステップかフラットフッティングかのどちらにするか迷いながら歩いていた。本来なら安全確実に歩く方法として選択することだと思うが、私の場合、キックステップにすると足の爪先に体重がかかるので脹ら脛の筋肉を使い続けたので痛くなってしまい、フラットフッティングにすると急斜面の度にアキレス腱が伸びて痛くなってしまったからである。後で先輩諸氏にお聞きしたところ、斜面や雪の状況・自分の体力や技術に応じて臨機応変に、キックステップにするかフラットフッティングにするかさらには逆八の字にするかエッジを効かせるか等を、選択すべきであるということ。 高度が増し、11時55分、標高約2300m地点で休憩を取ることに。平らなところはなく斜面での休憩に。その斜面を利用して、井山さんに、ピッケルの持ち方、ピッケルを使って滑落した場合の停止方法をご教授いただいた。今日の雪の状態では使うことはないが、凍っていたり硬くなっている場合のために身につけて置かなくてはならない技術であり、ピックを雪に突き刺すのは、滑落してからでは遅く、転倒したらいかにすぐにピックを刺せるかが重要であるということであった。 12時15分、急登を再び登り始める。30分ほどで樹林帯を抜けた。ガスっているわけではないが視界はよくない。岩場となりアイゼンが岩にぶつかったりひっかかったり、そして雪が20㎝以上積もっているので岩なのか岩と岩の隙間なのかわからず隙間に足をつっこむとズボッと膝上まで潜ってしまう。とにかく歩きにくい。その上気温がますます低くなり冷たく強い風が背後から吹き付ける。なんとか前に歩を進めていった。しばらくして頂上小屋が見え、その横を左に曲がって少し登ったら蓼科山山頂に13時10分到着。日差しはなく相変わらず強い風が吹き付け、体感温度は-15℃ぐらいなのではないかということである。頂上周辺の地形は見えるが、北や南アルプスの山々は雲の中に隠れている。寒くてじっとしていられず、13時20分記念撮影をしてすぐに下山。 |
樹林帯を抜けた。岩場だ。アイゼンが引っ掛かり歩きづらい。強い風が背後より吹き付ける。 | 蓼科山山頂イェーイ! 体感温度マイナス15℃。寒くてじっとしていられない。 |
14時00分、登りの時に休憩した所と同じ標高約2300m地点で休憩を取ることに。元気を取り戻し14時30分出発。ぐんぐん下降し2120m道標に15時10分到着。ここでアイゼンを脱ぐ。アイゼンを袋にしまうだけでなく、シュラフなどに穴を開けないようにアイゼンカバーが必要であるというアドバイスをもらう。15時20分出発。日没が近づいており少し時間が気にかかるようになる。熊の足跡があった所を過ぎる。16時10分女神茶屋駐車場に到着。ギリギリではあるが日没前に着くことができた。「お疲れ様でした。出発前は心配していた雪があり、今年の雪山の足慣らし及びアイゼントレーニングが充分できたと思います(森田さん)。」 帰りは17時25分に諏訪南ICより中央高速道路に入り、19時40分田名に到着、反省会をしてから解散。 |
ぐんぐん下降する。 | 駐車場に到着。どうもどうも。みなさんお疲れさまです。 |