会山行
北鎌尾根~槍ヶ岳
期 日: 平成21年8月12日~15日
参加者: (L)森ちゃん、満作
行 程:  
8月12日(水)曇り
3:30相模原発⇒9:40上高地⇒12:20徳沢園⇒ババ平(幕)
交通事故や渋滞に巻き込まれながらやっと幕場へ到着した。
8月13日(木)雨
槍ヶ岳に向かい登山道を行くとやがて分岐に出る。東鎌尾根へと向かいやがて尾根上に出るが雨が強弱を交えて降り続く。天上沢、北鎌沢出合を目指して下降する。
出合ではいく張りかのテントが張れそうなのを確認し停滞している2パーティに様子を聞いてみたが、今日は雨なので行動しないとの返事だった。我々は明日の好天を確信していたので、そのまま北鎌沢を遡行する。二俣では右俣にルートを取り北鎌コルを目指してひたすら沢登りする
雨のせいか、かなり標高が高い所で水を森ちゃん5ℓ、満作4ℓを補給し更に進む。ここからが、まるで修行しているようだ。ビバーク地点を探しながら進むが、もう少し先にと言う気持ちもあり決められずにいたが、やっと決めた。
雨の中での行動で疲労が多く、ビバークしてまずはお茶をを飲む。天気図を書き、明日の好天を確信し就寝するが森ちゃんの幽霊話と強風でなかなか寝付かれず、一晩中ウトウトして朝を迎えた。
8月14日(金)晴れ
後で確認したところ、ここは「天狗の腰掛」のようだ。今日は非常に天気がよく絶好のアタック日和だ。独標までの間にもビバークできる場所はいくつか見えたが、小さいテントでしかテントは張れないようだ。
独標をトラバース開始する。取り付にはフィックスロープある。トラバース抜ける時に体を外側に出すか、身をかがめて岩を通過する箇所があるので、注意して通過した。
独標を越えると槍ヶ岳の姿が見えて、感激している森ちゃんだ。昨年が雨で敗退しているので、今年は北鎌尾根を踏みたいとの思いが強く、無理もない。
お花畑を期待していた満作ですがミヤマオダマキの花の色大きさに驚きました。しかしながらお花畑と言われるほどの群生は見当たりませんでした。
尾根通しを心がけながら進むと、懸垂下降するような岩峰にあたるが、ロープが張られていて問題ない。スタンス、ホールドが全て浮き石と言っていいくらいに不安定で人が下にいる場合は非常な注意が必要である。他の1パーティは大きくトラバースしていて、上部でトラバースを終えるの待った。
北鎌平で大休止し、槍ヶ岳までの気力を振り絞る。昨夜の寝不足が、だいぶ響いているが25分の休止で何とか頑張れる。大きな岩があちらこちらにあってとても快適なビバークサイトとは思えないが、積雪があれば何とかなるだろう。
最後のチムニーを登り切ると頂上の祠の後ろに出てきた。春の中崎尾根からに続いて今年2度目の槍ヶ岳ですが、やはり苦労してきた北鎌尾根での登頂は感激です。
ババ平はテントでいっぱいなので、仕方なく河原に ビバークしたが、砂の上は意外に快適でした。
8月15日(土)晴れ
5:20ババ平⇒10:00上高地⇒沢渡⇒竜島温泉⇒18:00相模原

我々が入山する前日とその前の日に2名の滑落死亡者が出ていたと聞きましたが北鎌尾根は安易に入れるような山域ではないと実感しました。ほとんどの岩が浮き石で大きな一抱えもある岩が動くような不安定な山域であると言う認識が必要と感じました。いろいろアドバイスを頂いた諸先輩、森ちゃん、有難うございました。またお疲れ様でした。
(記:満作)