塔ノ岳(雪上ハイキング) |
新会員の藤野さん初参加。 祝!小川さん還暦を迎えて。 行き慣れた塔ノ岳だけど、今月はじめに降った残雪で、 思いがけず楽しい雪上ハイキングになりました。 |
目的の山域: | 塔ノ岳:(大倉~三ノ塔)縦走 |
参 加 者: | 小川(L記)、川野、新保、小林、萩原、森田ア(HP三ノ塔報告)、藤野 |
実 施 日: | 2010年02月07日(日) |
行 程: |
大倉までは電車とバス使用 大倉7:45発→大倉尾根→塔ノ岳11:40着・昼食・塔ノ岳12:20発→新大日→三ノ塔15:05着→牛首→大倉17:15着 |
え、塔ノ岳にハイキング?しょっちゅう行ってるじゃん。あえて会山行でここに行くの?と思う人は、山をぜんぜんわかってない。同じ山でも昨日と今日とでは表情は違うし、誰と行くのか、ということでも楽しさの質が変わってくる。 この日、塔ノ岳には、今月はじめに降った雪が多く残り、標高千メートルあたりからは、完全に雪山状態だった。空は快晴。本当に雲のひとかけらもない。風が少し強かったけれど、おかげで朝から夕方まで大気が透明で、この日一日中、素晴らしい眺望に恵まれた。多くのハイカーがこの山域を訪れていたが、きっと大満足で下山していったに違いないと思う。 今回の山行は、小川さんが今月で還暦を迎えられたことを記念するハイキングでもある。また、 先月新会員となった藤野さんが初参加した。このような特別な山行で、特別な表情で向かい入れてくれた塔ノ岳に感謝である。 |
大倉バス停を7:45に出発。ふもとあたりから見る塔ノ岳は、上の方が多少の雪が残っているかなぁ、という程度でしか、雪に対する意識がなく、樹林帯を行く山道では、しばらくは雪らしい雪もなく、風もなく。 うららかな日差しで、こんなかんじで今日一日が終わるのかな、なんて思っていた。 |
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見晴茶屋。この手前の水平道で、いきなり強い風が西から吹き付けてきた。たまらず、一枚、上着を羽織るなり、帽子をかぶるなりする。 | |
これが見晴茶屋たるゆえん。茶屋に背を向けて立つと、このような眺望が。暗い樹林帯を歩いてきて、ここだけ開けた下界が見える。遠くに相模湾が銀色に輝き、秦野の町並みも見える。 ここで立ち止まらぬハイカーは、まずいない。 |
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ああ、これこれ。見晴茶屋を過ぎるあたりから、このような階段が出てくるのね。延々と続くのこれ。ちょっと嫌気が出はじめるところ。 誰が言い出したか、「大倉のバカ尾根」。失礼な。こんなことを言うから、ますますイヤになるのだ。 |
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駒止茶屋の手前あたりで、雪が付き始める。日影で踏み固まった雪は、大変にすべる。厳冬期用の靴ならまだいいが、夏用の靴だと、登りであっても、ちと、ヤバイ。 このあたりで、メンバー全員が軽アイゼンを装着。標高が千メートルを超えると、もう、あたり一面が雪。 |
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大倉尾根も終盤になり、花立山荘直下になると、樹林帯から抜けだし、勾配がキツくなってくる。一番苦しいところでもあるが、振り向くと左の写真のような眺望が素晴らしいところでもある。 ここを訪れるハイカーはみな、ここで励まされて頂上を目指す。新会員の藤野さんも、歓声を上げる。 |
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やっとこさ、花立山荘に到着。10:50。ここまで約3時間。ま、こんなペースで、ゆっくりいきましょう。 左が会長。右が小川さん。 「ああ、重かった。」と、小川さん。 「何が?」「これ...。」 ザックから取出したるは、新品のデジタル一眼レフカメラ。還暦のお祝いに、娘さんからプレゼントされたそうです。200ミリの望遠で、遠くの南アルプスを撮りまくってました。 花立山荘からは、塔ノ岳山頂まで、あともうひといき。 40分程度、アップダウンを繰り返し、頂上に到着。11:40。塔ノ岳頂上イェ~イ!! 富士山をバックに、記念撮影。南アルプスもクッキリ。強かった風も、このころには、ほとんど止んでいた。 |
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大休止で昼食をとり、山頂を後に12:40出発。一路、三ノ塔へ。 塔ノ岳山頂でよく見かける雄鹿。こんなに間近でみることはなかったけど、けっこう若いんだな。またな。 |
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今回の行程で、唯一難所っぽいところ。鎖があるから誰でも行けますが、雪があるので気を付けましょう。 | |
14:20、烏尾山に到着。みなさん、ちょっとお疲れ気味。すぐお隣に三ノ塔が。本来、この時間には三ノ塔に到着していなければならない。予定よりあきらかに遅れている。あせりの気持ちが場をつつむ。 「どうしようか、ここでおりる?」 ここまで来てもったいないな、と思ったとき、 「いやぁ、大丈夫。」 川野会長の一声。三ノ塔に立ってしまえば、あとは下りだ。牛首まで下りれば、あとは林道。日が暮れたとしても心配はない。 |
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15:00、三ノ塔山頂に到着。やはり来てよかった。あきらめて烏尾で下りてしまったら、今後この展望はそう見られなかったかもね。 結局この日は、どこに行っても富士山を望むことができ、相模湾にうかぶ伊豆七島、江ノ島、三浦半島、東京副都心まで、くっきり見渡せた。声をかければ、届きそうなほどに、三ノ塔の上空には、何機ものハンググライダーが飛び交っていた。彼らにはこの光景が、どんな風に見えたのだろうか。 |
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下山開始。一路、大倉へ。 この三ノ塔尾根は、勾配の強いところであるが、一面の雪で明るく、みぞれ状の雪が適度にすべり、ヒザにやさしく、順調に高度が下がっていく。 |
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牛首で舗装された林道にでると、ほっとする。日が暮れる寸前まで、ひたすらこの林道をゆく。 見慣れた吊り橋が見えた。「風の吊橋」だ。意気揚々と橋を渡り、大倉バス停に17:15着。お疲れさま。 渋沢駅近くの居酒屋で、小川さんの還暦と、藤野さんの初参加を祝して、記念の乾杯をした。 「かんぱいっ!」 「お疲れさまでしたっ!」 いやぁ...。最高ですね~、やっぱ。 |