【会山行】
四丁四反ノ沢・沢講習会
山行日 平成26年5月17日(土)
参加者 カツ(L、講師)、篠ちゃん(SL)、S本(HP)、車掌(記録)
講習時間 5:43~16:45
行程 相模原4:30-塩水橋5:25×5:43-堂平7:22-天王子尾根分岐8:05
キューハ沢出合10:02×10:40-四丁四反ノ沢出合13:00×13:25
キューハ沢出合15:50-塩水橋16:45
塩水橋へは5時30分前に到着したものの、駐車スペースには既に10台以上の車がいて、何とかスペースを見つけることが出来た。日本百名山「丹沢山」への日帰り最短ルートとして人気があるようだ。5時43分塩水橋を出発。長い1日が始まった。
しばらくは林道歩きが続く。談笑しながら歩いた。1時間ほど歩くとかなり標高が上がり、沢からはどんどん離れていっている。
みんな薄々おかしいと感じていたのではないだろうか?地図を確認することにした。我々は塩水林道を1時間ほど歩いた地点におり、目的のキューハ沢出合とは全く違うルートを歩いていた。今来た道を戻るか、このまま登り途中から天王寺尾根を下り、更に現在は使われていないキューハ沢出合までの尾根道を下るか2つに1つだった。我々は後者を選択した。丹沢山山頂まであと40分ほどの地点まで登り、天王寺尾根を下った。キューハ沢出合までの尾根道は地図には出ておらず、入口には赤テープがあったものの分かりづらかった。
途中目印も少なく何度か道に迷いながらも何とかキューハ沢出合まで辿り着く事が出来た。
この時点ですでに4時間以上が経過してしまった。ここで記念写真を1枚。これはまだ入渓前です…。時間的に四丁四反ノ沢を完登することが難しくなったため、この日はキューハ大滝までとした。
入渓直後は5つの堰堤を超えた。最初は左を巻き、あとの4つは右側を巻いた。どれも作業用のステップがあるので簡単だった。2つ目の堰堤でいきなり股下まで水に浸からなくてはならなかった。時期的にまだ水は冷たくちょっと覚悟が必要?
ここは皆難なく通過できたが、この後の4mの滝を登った後難儀した。へつって行かなくてはならないのだが支点がない。しかも釜は結構深そうだ。結局高巻きしたのだが、高巻きしたら良い下降地点が見つからず四丁四反ノ沢の出合まで辿り着いてしまった。
ここで昼食タイム。沢の音を聞きマイナスイオンをたっぷりと浴びながらの贅沢な時間です。
今回の目的の四丁四反ノ沢の入口を眺めただけで今日は引き返します。ここからは沢下り?です。初めての体験です。懸垂下降を繰り返しながら沢を下っていきます。
右岸左岸とその場の状況を見極め順調に下降していたのですが、先ほど高巻きした4mの滝で行き場を失った。
一応1か所捨て縄があり支点を取れるのだが、やはりあの釜をへつるのは危険。こういった場所を通過するためにカムなんかがあればいいのかも。結局帰路は左岸を尾根まで登り詰めた。
尾根まで上がったものの現在地がまだ把握できていない。
地図を見るものの5万分の1の地図では地形が詳しく読み取れない。S本さんが偵察した結果天王寺尾根からキューハ沢出合まで下降した尾根のすぐ脇であることが分かった。
キューハ沢出合まで戻り装備を外し靴を履き換えた。
本谷林道を塩水橋まで下る。今年の大雪の影響か途中白骨化した多くのシカの死骸を見た。
今回のメインは沢登りであった。滝の登攀、プルージックでの登攀、高巻き、へつり、懸垂下降など沢登りの技術の他、読図、ルートファインディングなど山登りで必要な総合的な技術を習得できる良い山行であったと思う。ただ反省点も多い山行だった。
・地元丹沢と言う事もあり十分な事前調査をしなかった事。
・各自がルートの研究を怠り人任せにしてしまった事。
・思い込みで判断してしまった事。
・2万5千分の1地形図を持っていなかった事。等があげられた。
今回の反省点を次回で活かせるよう事前打ち合わせなどをした方が良いと思った。
色々あった山行でしたがいい体験もできたし、‘ドボン’した人がいたりと楽しい冒険でした。
記 車掌