期 日:2017年9月26(火)~27日(水)
参 加 者:車掌、さちこ、チィちゃん、mt_kawani
行 程:
9/26相模原4:00=中央道=駒ケ根インター=6:55林道終点7:20--池山小
屋手前水場8:35~55--尻無9:25--マセナギ9:40--大池地獄・小
地獄迷い尾根—迷い尾根とヨナ沢ノ頭の鞍部(休憩)11:25~45—空木平
分岐12:25~45--駒石13:15~30—14:10駒峰ヒュッテ泊--山頂ピストン
9/27山頂ピストン--駒峰ヒュッテ6:10—空木平分岐7:00~10--小・大地獄
口8:10~20--池山小屋分岐水場10:05~20—11:10林道終点駐車地==
こぶしの湯入浴・昼食13:00==15:40相模原
◆駒峰ヒュッテのHPによれば、登山所要時間として、登り6時間~7時間、
下り4時間~5時間とされている。(経過時刻は遅い自分に合わせてもらっ
て歩いた時間を記入した。これより遅くなる人はいないでしょう)
相模原を出発して駒ケ根ICから林道終点(15台ほどの駐車スペースとトイ
レがある)まで3時間ほどで着いた。林道途中の1215m付近にゲートがあり、駐
車スペース(7~8台)もある。此処までの道は良い。ゲートを過ぎると道は荒
れ気味になる。ゲートが締まっている場合は手前500mの林道を横断してい
る登山道から登ることになる。終点標高1375mなので標高160mのアルバイ
トを強いられる。
林道終点、奥が登山口、遊歩道と交差しており尾根を直進できるが、登り始めで
もあり遊歩道を緩やかに登った。(下山時は歩中から登山道を利用してショート
カットした)昭文社地図の冊子には、タカウチバ(鷹打ち場)展望台とあるが展
望は得られなかった。池山は登らずトラバースして行く。
池山小屋手前の水場、宿泊の駒峰ヒュッテには水場がないので、各自2リットル
強汲んでいく。此処から二股になっており左を行く(下山時は右の道をとるが左
の方が登りやすい(合流点が尻無)展望のない原生林の中を登り、やや急な尾根
にでるとマセナギの標識がある。ガイドで「直下はすさましく切れ込んだナギで
足がすくむ」と読んでいたのだが、少し北側下方を通るり道になっていて、「す
さましいナギ」を覗くことはできなかった。
尾根が痩せてきて、梯子や鎖の大地獄・小地獄の難所となる。覗くと左右がキッ
パリと深く切れ落ちている。とはいえ、地獄とは大げさな呼びようかな~…しか
し良く整備されている。
下山時に出会った駒峰山岳会の方によると、最難所区間は5年ほど前に岩峰の
大崩壊があり、ルートを東側へ変更して整備したとのことであった。積雪期には、
滑落遭難者もあったと…地獄の通過は30分くらいであった。迷い尾根という
のは、地獄が終わると出くわす南に派生する尾根のことで、これを南にトラバー
スし乗越して更にトラバースしながら本来の尾根に戻って迷い尾根の頭とヨナ
沢ノ頭の鞍部(2300m)に出る。見晴はないがここで休憩とする。
穏やかに登って、2415Pから尾根の頂稜を少し外しながら北側斜面の登りになっ
て、ダケカンバやナナカマドの紅葉が見られるようになる。避難小屋との分岐に
着くと、綺麗なミネカエデの紅葉真っ盛りに出会う。少し登ると、もう展望が開
けて木曽駒・宝剣が望まれ、駒石から空木岳へ続く尾根がはっきりしてきた。
駒石と山頂方面
駒石に攀じる。15年前に来た時も登っていたので、よく考えもせずさっさと登
ったが・・・降りるとき少しハラハラした。
駒石上から空木岳への尾根、左側の空木カールの紅葉が綺麗(下山時の写真に…)
小屋(駒峰ヒュッテ)に荷をおいて山頂へ、花崗岩の白い岩がゴロゴロ…
(駒石からの尾根に続いて…)、磊磊という言葉があるが正に石々・岩々であり、
白く風化して丸みを帯びているのが優しく美しい。
✦悪い癖で、三角点の点ノ記を覗いてしまう「二等三角点、2863.98m(20140313
標高改算)埋設:明治35年6月5日、ただし昭和62年8月26日に改埋してい
る。所在地は国有林、駒ヶ岳ロープウエイから約8KMで約1日要す。面白いこ
とに、萱ノ台~しらびそ平間は駒ケ根警察署の通行許可が必要と注意書きがさ
れている」因みに、木曽駒ヶ岳は一等三角点(2956.14m)一と二等が接近している
駒峰ヒュッテ:頂上直下標高74mに位置し、山頂まで登り8分、右下方に避難
小屋 紅葉のハイシーズンなのか、平日だけど管理人さんが滞在しており、ビー
ルもあった(笑)、昨日(月)は8人の宿泊者、今日(火)は6人であった。静か
にゆっくり過ごせて眠れた。
山頂:チィちゃん百名山達成!?イヤイヤ99座目でした。あと一つ!
翌朝(27日)山頂にて:朝焼けの南アルプス、左から鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈
ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳…更に南へ続く大きな山岳展望だ!
中央が塩見岳、チョット左に富士山が重なっている。右方に悪沢岳、赤石岳、聖
岳~光岳~池口岳と(割愛)見渡せられる朝焼けの大展望に浴した。
木曾御嶽山、噴煙が見えた。
山頂にて:左から乗鞍岳(奥)、三ノ沢、槍・穂高(最奥)、木曽駒、宝剣、その
下が檜尾山
南駒ヶ岳の雄姿、かって、木曽駒から縦走したとき、ここから南駒を見て感激し
登りたい感情を抑えきれずと2年後に越百山へ縦走したことを懐かしむ。
駒峰ヒュッテ前から、ウラシマツツジと駒ヶ岳方面、宝剣が突き出る!
同じく空木岳
下山時に駒石を俯瞰…人物と見比べてネ ある人の表現「割合四角な岩で、たて
横に定規で引いたような割れ目が入っていた。巨人の手で押し倒したら、バラバ
ラと積み木を崩すように、いくつかの片に崩れ落ちそうな…」
空木岳とカールの紅葉
避難小屋分岐の上(2550m)で展望見納め・・・
◆大地獄・小地獄の区間を除いて、特に急登な箇所はなかったが、9KMの池山
尾根は楽ではない。ただ、林道終点まで車が入るので、比較的若くて健脚の方の
ピストンが増えているという。とはいえ、ヒュッテに泊まって紅葉・山容、いわ
んや朝焼けの展望をゆっくり楽しむのが良いね~(負け惜しみ?(笑))
✦林道終点からの標高差は1500m 距離にして9000m
記:mt_kawani