会山行 

谷川岳 雪上訓練

 

期日  20221225日(日)

参加者 Mario(L) カツ(SL・写真) あゆ シバ(記録) 久円(会計) ゆうき(HP)

交通手段 自家用車

行程 谷川岳ロープウェイ駐車場着8:00840天神平駅 雪上訓練開始9:00—15:00

   下山し土合山の家立ち寄り 入浴と夕食 

 

現地の天候を気にしながらの前夜を過ごし、当日早朝に出発。目的の谷川岳が近づくにつれ、車から見える風景も見事な雪景色となる。土合駅付近を通過時点ですでにパラパラと雪が降り、山の家から出発したと思われる他の団体登山者が路肩を縦隊で歩く姿がみられた。

駐車場でウェアを着込み準備を行い、いざロープウェイへ。この、登りのロープウェイは風にあおられ乗り物がぶらぶらと揺さぶられた。意外と乗り物酔いがあるとお話するシバさん、もっと風が強かったらワイヤーから乗り物が外れて落ちるかなとあおるカツさん。一部地域には大雪のため外出を控えよとのニュースも聞かれていた前数日間...天神平がどんな状況になっているのか...

天神平の駅に到着すると見事に真っ白な世界。スキーヤーの姿は見られず、リフトも運航していない様子。予定していた熊穴沢避難小屋に向かうか否かをL,SLで話し合う。前方にはすでに入っていた数グループがラッセルを開始し道を開いていっているのが見えた。

ロープウェイ駅にほど近い場所に、スノーシェルターを作る訓練から開始。雪の塚を先に作り、その上にザックを3つ置き、その上にツエルトをかぶせたら、さらに雪を載せて固めていく。大きな塚になったら横からスコップで穴をあけ、広げ、天井を掘り、やがてザックが落ちてきて・・・と気が付いたら雪のかまくらが出来上がっていた。

みんなで効率よく雪を掻きだすには、どの位置に立っているべきか、どのように掘り進むべきかなどのお話をカツさんが話してくださる。印象的だったのは、シェルターを作るということは緊急事態で命にかかわっているということ。ゆっくりと雪を乗っけている暇などないのだから、早く手を動かさないといけない、というお話。そういう意識で挑まなければ訓練にならない、と話してくださる。身が引き締まる、よい訓練開始になりました。

ところで6人で交代しながら作ったスノーシェルターも3人が何とかは入れるくらい。さらに大人数のものを作ろうとおもったら、かなり大変なことだと感じました。

そのあとに雪上の歩き方とピッケルを持ちラッセルの行い方、滑落停止の訓練、ワカンでの歩行とラッセル、アイゼンでの歩行の訓練が行われた。

今回初めての雪山の私にとってはどの行動も初めてでなかなか楽しい。どこまでラッセルできるか無心でラッセルしてみたいが、結構疲れるし雪は踏めば足が埋もれてしまうしうまく前に進めない。滑落停止の斜面につくまでは縦隊で移動し先頭を交代しながら進む。シバさん、Maroiさんがどんどんラッセルし先へ先へを道を開いてくれた。

斜面の一角を踏み固めてザックを置く。傾斜を登り滑落停止の訓練を開始と思いきやも、上に上がるものなかなか苦労する。雪が崩れて上がれないし、降る雪がどんどんと開けた道を埋めていくし、ゴーグルは曇って踏み跡も見ずらい。来る時はきれいと感動した雪も、ちょっと一旦降りやんでくれないかなと思い始める私。

名前はよく聞く滑落停止の訓練、楽しいがうまく止まらない。ここで大切なのは、とカツさんのお話。滑落停止は最終手段。転ばない・落ちないことが大切。だから雪上歩行の訓練はとても大切なのだと...なるほど!

終了していったん昼食、昼食時も雪が降るので雪も一緒に食べる。持参したおにぎりは凍っていなかったが、そろそろ降る雪はザックの中にまで入り込み、なかなかうっとおしい。

昼食終えて13時過ぎ、午後はワカンでの歩行やアイゼンでの歩行を行う。あゆさんのワカンは木製のワカンで、どんな使い心地なのか気になる。そのころには午前中に見られていた他部隊の姿がぐんと減り、降雪はさらに増え、ほぼ山路会貸し切り状態だったように思う。

上がったり下がったりを繰り返し、歩行方法を学びながら、充実の一日が終了、と思いきや、

ロープウェイで降りてから、久円さんとMarioさんがビーコンの使い方講習をしてくれた。

覚えることがたくさんある雪山というのは、夏山とは全く違ったまったく別ジャンルのアクティビティなのだなと感じました。帰りは土合山の家に立ち寄り温泉で暖まり、すごく大盛の豚丼をいただく。人心地が付くとはこのことか。

帰路、雪がどんどん減り、見えなくなってしまうと、一度はうっとおしいと感じてしまった雪も、歩きづらい雪の道も、とても恋しくなりました。

到着前

ロープウェイ乗り場にて

出発直前

天神平駅を出て

別隊の人々

スノーシェルター作り

スノーシェルター作り

スノーシェルター作り

久円さん あゆさん ゆうき 女性三人だけど狭い

みんなで整地する

 

行って帰ってきた

靴での歩行とラッセル

滑落停止 あゆさん上手

ワカンでの歩行

 

どんどん進むシバさん

どんどん進むシバさん

がんばるあゆさん

アイゼン歩行 なかなか進まない

斜面の上へ到着

訓練終了