会山行
城山西南カンテ (55周年記念登山の練習) 日帰り
●山行期間:2022年4月11日 月曜日
●メンバー:カツ(サブリーダー) Mario(記録) 村々(リーダー HP)
●交通手段:自家用車
●行程:5:00相模原出発~7:00城山登山口駐車場
7:30岩場下~7:45登攀開始~11:15 5ピッチ終了点~11:45城山山頂~12:30岩場下~13:00~16:00南壁下部で登攀練習~16:30駐車場到着
●天気:晴れ 気温高い
55周年記念登山の練習として伊豆の城山、西南カンテへ。
登山口から20分くらいハイキングコースを歩くと、荒々しい巨大な岩壁に到着する。高さは広沢寺の3倍くらい、横幅も広く至る所にルートがある。スケールの違いに息をのむ。
迫力に圧倒されつつ1ピッチ目(5.7)は村々リード。得意なスラブだが慣れないルートなのでホールドが見つけられず苦労した。なんとか乗り切り後続2名を確保。ロープを背負って斜上バンドを歩いて上がり2ピッチ目の取り付きに到着。2、3ピッチ目(5.5)はカツ氏リード。朝は決まってネガティブ発言が多いのだが、いざとなると必ずやってのけるので頼もしい。傾斜はきつくグレード以上の恐さを覚える。【事件1】2ピッチ終了点でカラビナを3m下の棚にラク。支点に長いスリング2つ連結し確保しなんとか回収できた。
4ピッチ目(5.6)は村々リード。高所のトラバースでスリルがある。そのあと二間バンドを歩いて上がる。正面の威圧的なハングした岩壁と眼下に流れる狩野川ののどかさが対象的だ。
5ピッチ目(5.7)は狭い凹部を含め、このルートで一番難しい。ここはMario君の出番。【事件2】凹部は這うように通過するのだが、なんとザックが邪魔をして通過できない。ザックを途中の支点に置いておくこととし、空身で打開した。後続がザックを回収し無事に終了点に到着。3人のマルチピッチなので意外に時間がかかり3時間30分経過していた。靴を履き替え山頂(324m)まで15分。山頂からは富士山や箱根の山々が望めた。
下山路はクライミングの緊張感からの解放感もあり、木漏れ日や鶯の鳴き声を楽しむことができた。
岩場の下に戻りしばし休憩し南壁下部で練習開始。【事件3】カツ氏がリードするが、途中でルート変更を余儀なくされ、やむなくヌンチャクを残置した。それをどのように回収するかしばらく迷ってしまった。結局二人が上部のオアシステラスまで上がり、そこから懸垂下降し回収、事なきを得た。
【事件4】最後の1本、村々はリード練習の時に、気を抜いていたのか、フットホールドが滑り4mほどラク(落)した。カツ氏のナイスビレイに助けられたが、正直危なかった~。
他のクライマーは殆どおらず、自分たちのペースでやりたいことをやれた。西南カンテはいろいろな要素が含まれ本番に近いルートなので応用力が求められた。また、慣れない岩場なので思いがけない事件が発生し、その都度解決するという面白さもあった。
終了後、「湯~トピア函南」で汗を流し完全にリラックスできた。夕飯はカツ氏お勧めの、回転寿司、沼津すし之助本店で新鮮なすしを堪能した。漁港、沼津まで足を伸ばした甲斐があった。クライミング→山頂→ハイキング→温泉→寿司 最高の一日だった。
ロープを担いで斜上バンドを上がる。
2ピッチ目を余裕で登攀するカツ氏 輝く新品のロープ。
トポ図を見て登攀ルートを検討
5ピッチ目を登攀するMario君 頭の上の部分が問題の狭い凹部。
城山山頂
南壁ショートルート 支点をこしらえるMario君
580円皿に鎮座する「こぼれ生シラス軍艦」 奥はノンアル