北八ヶ岳: 白駒池・ニュウ


記 録:川野
期 日:2008年2月10日(日)~11日(祝)晴   自家用車利用(井山号)
メンバー:下河内、井山、川野、坂本、小林、森田

 9日夕刻より雪が降り積雪をみたので、出発が危ぶまれた。幸い比較的明け方の冷え込みはなく交通は麻痺しなか
った。それでも森田さんは車庫の雪掻きを余儀なくされ、予定より30数分遅れて到着、井山号に荷を積み替え、小林
さんをピックアップして田名のコンビニを出発したのは7時となった。
 中央高速も全般に渋滞ぎみで諏訪IC出口も渋滞した。渋ノ湯到着は11時10分となる。駐車場が満杯で渋御殿湯の
管理者に冷たくあしらわれ困惑、路上に駐車すべく雪かきの無駄骨をさせられていたが、下山者があり漸く駐車するこ
とができた。1泊¥2,000の料金を搾取され漸く12時半に出発できた。
 周辺の積雪は80cm前後、雪質はフワフワであったが、トレースもあり順調に2ピッチで登った。高見石で展望を楽し
み白駒池へ下った。雪はかなり緩く抜かったので、井山さんがスノーシュー、下河内さんがワカンを装着したが他は面
倒くさいとサボッタが付けるべきであった。白駒荘から氷結した池を渡って青苔荘へ直行した。積雪は80~90cmか?
薄いトレースをスノーシューの井山さんが先頭、あとはワカン装着で渡った。幕営地到着は16時20分となっていた。他
に幕営者はなく、小屋には数人の宿泊者がいた。フワフワの雪を整地してテントを張る(エスパース・ICIゴァライト)夜は
満天の星、南西に輝くオリオン座を中心に、下河内さんの星名解説を聞いて寝る。
 朝は快晴、私の温度計は-10℃、4時半に起床してテント撤収する。白駒荘先の分岐に荷をデボしてニュウ(乳)に向
かう。「ニュウに登る者は殆んどいなく、トレースも無い今の雪質は最悪の状況なので、全員スノーシューでも無理だよ」
と青苔荘の主人山浦氏から言われていたが往ける所まで行ってみることにした。雪質は昨日と全く変わらずフワフワ、
トレースもクラストなく軟弱であった。池周回コースに入ると、ニュウの分岐からは全くトレースはなく、点在する赤布を確
認しながら先ずスノーシューの井山さんが踏み込む、膝まで埋まりながら進む。途中から、森田さん、小林さん、坂本さ
んが先頭交代でラッセル体験をする。
 無垢の雪面が広がる湿原に着いて歓声があがる。下山時には飛んだり跳ねたり、転んだりで幼児のように戯れた。
湿原から先の樹林帯に入ると、膝上から腿にまでのラッセルになってきたので稲子湯への分岐下の傾斜が強くなるま
だ手前で断念した。高見石へ登り返して、賽の河原上部では中央アや御岳山を遠望し快調に渋ノ湯へ戻った。森田さ
んのリクエストもあり原村から八巻道路に出てホテル八峰苑の鹿ノ湯へ入り漬物バイキング(16種位)の食堂で空き腹
を満たして帰宅した。15時前に出たので渋滞もなく順調であった。

1.白駒池でポーズ
2.白駒池氷結面の積雪は深い
   
3.ニュウへの湿原で雪と戯れ起き上がれない
4.ドボン?