~会山行~
富士山雪上訓練(県岳連主催)
期 日 09年2月7日(土)~8日(日)晴れ・快晴
参加者 森田・鈴木・工藤
記 録 工藤
行 程 鈴木車使用
  6日:相模原21:25-相模湖IC-談合坂S22:45―富士急五湖IC-中の茶屋23:20-馬返23:50 0:10出発-2:45佐藤小屋  (仮眠)
  7日:朝食7:00-開校式8:00-8:30~13:30滑落停止初期制動・キックステップでの直登・かかとで下降・靴のサイドでトラバース(左右)・グリセード・スタンディングアックスビレー-小屋13:45-17:00~18:10搬送救助の机上講習-夕食18:40
  8日:朝食7:00-集合8:00~11:30ピッケルの力講習・支点の取方(木・枝)・積雪期における梱包及び搬送技術-小屋11:40-下山12:25~13:30 馬返にて閉校式-解散-石割の湯13:45~15:00-相模原16:45

◎初日◎
3人はお仕事を無事に終えて鈴木さんの車で集まった。中の茶屋で別のグループと合流。道は突然と雪道と一変、馬返まで我々の車は鈴木さんの凄腕で上った。風も無く月明かりに照らされる深夜 合流した方と6人で出発。5合目迄とは言え初富士山を厳冬期に歩くことになるとは考えてもいなかったなぁとしみじみとしながら最後を歩いた。幸いにも寒くも無く眠さも感じなかった。徐々に雪の量が変化して林道に出た時 小屋のオレンジ色の明かりを鈴木さんが発見!(イコール泡)そこからは鈴木さん先頭にショートカットを登る、早くも雪上訓練だ。久々の山小屋ではベットを貸して下さったが手足が温まらず眠れなかった。
5合目 佐藤小屋
開校式
2日目
朝食は行動食と予定していたが焼いたお餅が2つも入ったお雑煮を食べさせてもらい生き返ったように足先までポカポカした。
もたつきながらも周囲の講師の方を真似ながらハーネス・アイゼン・ヘルメットなどを急いで装着。NHKの取材が入る開校式、それぞれのグループ毎に分かれた。私たちは小屋下 林道の斜面へとアイゼンを装着して"シャガリシャガリ"と踏みしめ場所を移した。
まずはアイゼンなしでの滑落停止からスタートした。講師の方が見本を見せて下さったが雪が非常にクラストしており止まらなかった。全員でその雪質を確かめながらやってみる。どうやらここでも「本当の初心者」は私だけのようだった。(初オーバーパンツ・初目だし帽・初ピッケル技術・初滑落停止・初スタカット確保等など)
「わからない人~?」と言うO講師の質問に素直に「はぁ~い!」と手を上げて20分程度超ベテラン講師のKさんによる親切なマンツーマン超特別指導を頂くことになった。お陰で斜面と高度感でビビッていたが「もう平気だから上まで上がっちゃえよ!!」と言われ思い切っって 踵で階段を歩くように降りたり グリセードも教わり雪と遊びながら慣れることを学んだ。トラバースも利き腕と逆の場合、滑落時の左右の反転・前のめり・後ろ向きなど何度もやった。3時間くらい経った時、滑落停止訓練って結構雪が痛くて疲れることが分かってきた。一人一人順番に見てもらいながら進めるが、コミカルな滑走で次々と突っ込んでいき雪煙が舞った。加速がつく前にと言われるが結構難しかったが森田さんと鈴木さんは恐怖感も無い様子で滑落停止を軽く一番上からしていた。なかなか中身の濃い講習会に相当緊張していたせいもあり時間を忘れていた。20分の休憩を挟み最後にスタンディングアックスビレーが始まった。これまでとは違ってパートナーが確保するのだ。何度もやりたかったが片方側でやっていた方が怪我をされて中断となった。そこへレスキューのプロ講師の方がおられて迅速な対応を目の前で見ることとになった。訓練とはいえ気をつけなければ、と思うと また恐怖との戦いだった。小屋へ戻り少し時間があったのでベットで横になった。どのくらい寝たのか分からないが(熟睡できた)森田さんが「机上講習が始まったよ。」と起こしてくれて復活!!
夕飯は、カレー鍋&牛丼&生野菜サラダと豪華。総勢30人は居たと思うが皆さん笑顔でのお食事タイムは楽しい。会を超えた交流があちらこちらで見えた。自分自身も交流ができたので嬉しかった。富士急での冬の花火を上から(5合目)から見ることも出来た。ラッキー☆ 更に女将さんから女性にと湯たんぽの貸出しもあった。お陰さまで上質の10時間睡眠がとれた。
怖いけど楽しい 私です
滑落訓練
怪我人ヘリで搬送
机上講習会
3日目
今日も天気は良いが昨日より風が強い。装備は昨日の経験からスムーズに出来た。
講習会はスタンディングアックスビレーのシャフト部分を打ち込んだ状態でその力を実際のザイルで一人 そして二人 三人 四人と男性が引っ張り確かめながらその安全性を学んだ。講師の方々が次々と「それから・・・。」「それから・・・。」と知識と豊富な経験を惜しみ無い説明で教えて下さった。こちらも勿論真剣に聞いた。とてもわかりやすく理解出来た。もっと上手になりたいと思った。最後に梱包と搬送。指導員検定者の方がリーダーと指名され森田さんは前方に居た。搬送途中に助ける側が滑落して搬送中の怪我人へ ツッコンでしまったりととても臨場感があった。あの傾斜は本当にきつかったが梱包状態が良かったのと皆さんの息のあった動きで上まで運びまた下ろすという一連の流れを2回した。2回目は斜めに下ろすことになり さすがに女の子では無理だからと先頭にいた私は谷側と交代。そのまま小屋までの距離を搬送した。本物の人間を長い時間搬送してみて丁寧な梱包や掛け声など大切なポイントをたくさん学んだ。
途中何度も寒くて震えたりもしたが経験の浅い雪のように真っ白な私にとっては全てが良い経験となった(笑)。 沢山のプロ講師の方々と上級者の方々に教わることが出来てレベルの高さは感じたが別世界をまた知る喜びで満ちました。本当にありがとうございました。
今後 会でも雪山計画を立てて是非学んだことを実践してみたいなと思います。
お疲れ様でした