南八ヶ岳(赤岳・真教寺尾根~権現岳) |
山 域: | 南八ヶ岳・(赤岳~権現岳) |
参加者: | 森田ア(L記)、江美(SL)、森田ミ(食) |
実施日: | 2009年10月31日(土)~11月1日(日) |
行 程: |
(交通は自家用車使用) 10/31 相模原発4:00→美し森P発7:00→牛首山(真教寺尾根)発10:30→赤岳山頂発15:10 →キレット小屋着16:30 11/01 キレット小屋発6:00→旭岳→権現岳8:10→三ツ頭発→天女山11:20→ タクシー美し森P発12:00発 →相模原着18:30 |
食 料: | 共同10/31夕、11/1朝、 個人10/31昼、11/1昼、予備食x1 |
共同装備: | テント一式、ガスボンベ(小1)、コッヘル、ベニヤ、ラジオ・携帯・バーナヘッド |
個人装備: | 雨具・食器類・ヘッドランプ・ポリ袋・ザック・ザックカバー・水容器・地図・コンパス・ロールペーパー・防寒着、手袋、医薬品、保険証など、他に入浴用具・着替えなど |
10月31日(土) 快晴の真教寺尾根 |
メンバーの一人をいつものコンビニ前でピックアップし、朝4時に相模原を出発。車を順調に飛ばし美し森の駐車場に停める。快晴である。この時期はさすがに寒いかと思いきや、けっこう暖かい。時間通りにここを出発した。 | |
樹林の合間より、ときおり赤岳が顔をのぞかせる。快晴の赤岳から、キラキラ光るものが。天望荘と頂上山荘の窓が光っているのである。今から、あの頂上まで行くのだと思うと、胸がときめく。 この真教寺尾根、赤岳を東の清里方面より詰めるル-トで、あまり人気のあるル-トではないと思うのだが、それだけに静かな山行が楽しめる。 |
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羽衣の池っちゅうところは、写真撮っておしまい。どういうゆかりがあってここにあるのか知らない。通過。 このまましばらく行くと、賽ノ河原に出た。8:45。サイノカワハラと読む。広くて気持ちのよさそうなところだ。でも、通過。ここまでは大した勾配でもなく、足がどんどん前へ出るのだ。 前に見えるお山が、牛首山へとつづく尾根の始まり。ここはちょいと勾配もキツくなりそうだ。 |
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牛首山に到着。牛首山ったって、べつにピークになっているわけでもなく。展望もあるわけでなし。区切りがいいので、しばらく休むことにした。 あとから追いついてきた3人組と歓談する。 |
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牛首山を出発。しばらくなだらかな道になる。扇山を通過すると、徐々に樹林がひらけ、坂の勾配がいよいよキツくなり、岩が出てくるようになる。 | |
クサリ場が出てくるようになると、いよいよ赤岳への最後の詰めとなる。ここからはクサリ場の連続で、岩場を一気に直登。真教寺尾根のハイライトである。 クサリ場といっても、あまり心配はない。岩トレや沢登りを経験している者であれば、むしろ楽しんで登れるだろう。クサリを頼りにしなくても、登れるところはいっぱいある。 |
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いつも元気いっぱいの江美。カメラを向けると笑顔で手を振る。今回の山行では最後まで先頭を行ってもらった。初心者の森田ミを気遣い、ときどき振り返ってくれる。 | |
後ろを見ると、このようなすばらしい展望が。右の尾根が真教寺尾根。左の尾根が県界尾根。日帰りでこのふたつの尾根を使って赤岳を上り下りする手もあろうか、とは江美の案である。 | |
真教寺尾根を登り詰めると、赤岳の肩のような場所に出る。ここでいっぷくしてからザックをデポして、赤岳山頂をめざそう。山頂はもうすぐである。 14:30。赤岳山頂に立つ。快晴の赤岳は、最高の展望を用意てくれた。 |
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15:10。頂上をあとに。本日の幕営場所のキレット小屋を目指し下降する。キレット小屋までは、クサリ場、ハシゴの連続。少々スリリングなので、歩くのに飽きることはないだろう。ひどくザレている所が多いので、スリップには十分注意しよう。 | |
キレット小屋に16:30到着。予定していた時間にピッタリ。昨年に新築した小屋がとてもきれいだ。 この時期、水場の水の出に注意。チョロチョロしか出ていない。もう少し気温が下がり、水が凍るようだと、当然、水も止まる。 寒いので、とっととテントを設営。ストーブに火をつけ、暖をとる。幕場には誰もいなかったが、あとからお兄ちゃんが一人、やってきて幕を張っていた。 |
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今夜はチゲ鍋である。水場での水の出が悪く、チゲ鍋がパーになりそうだったが、なんとかなって良かった。 まずチゲ鍋ソースを入れ、肉を投入。次にキノコ類と野菜を投入。コッヘルがグツグツ言い出すと、テントの中はもう、美味しい香りで満たされた。 「お先にどうぞ」って遠慮した口ぶりだけど、みんな遠慮なんかしなかった。バクバク食べまくり、あっという間に完食である。 |
11月1日(日) 権現岳 強風の稜線 |
翌日もいい天気である。暗いうちから朝食をとり、テントを撤収、6時には出発する。ご来光がみごとであった。本日は権現岳を目指し、天女山まで下山する。 頭の上で木の枝がザーザー鳴っている。風が強いのが気になる。 |
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幕場を出発すると、すぐに傾斜のきつい坂となり、行く手をはばむ。稜線では西からの強い風が吹き、3人とも飛ばされそうになりながら、よろけて歩くことしばしば。風に寄りかかって斜めに立つことができるので、ちょっと楽しかったけれど。 | |
途中、このような長いハシゴを登る。25メートルはあろうか。 | |
旭岳山頂。風が強くて立っているのもつらいし寒いし。記念写真をとりあえず撮って、足早に立ち去る。ここを過ぎてから「今のピークなに?」と、うかつにも聞いてしまった。「旭岳ですよ」と即答の江美。しまった。漫然と歩いていた自分を恥じる。 | |
権現岳山頂。風がなければ、ここまでの稜線歩きは爽快なものであったろうに。強風に涙や鼻水を飛ばされながらも、とにかくここまでたどりついた。江美はいつでも元気っ娘であるが、森田ミは、この強風と寒さにまいったようだ。 | |
それでも山はよろこんで我々を迎えてくれてたかもね。権現の山頂は実に気持ちよかった。荒れた風はあいかわらずだけど、澄みきった大気は透明で、はるかかなたの景色が一望できた。 山頂、「イェ~イ!」 |
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本日のハイライト、権現をピークハントしたら、あとはもう、お家へ帰るモードである。編笠山をお隣にながめながら、とっとと天女山めざして下山する。 | |
高度が下がるほどに風は止み、うららかな日差しとなる。天女山あたりになると、もう、ごく一般的なハイキングコースである。 天女山駐車場では、さきほど電話して呼び出しておいたタクシーが、ドンピシャのタイミングでやってきた。車を置いた美し森駐車場まで2690円なり。 どうもお疲れさま。またご一緒しましょう。帰りの温泉は、鹿の湯であったことは言うまでもありませんな。 |