-会山行-
小川谷廊下
目的地: 小川谷(西丹沢・玄倉川流域)
実施日: 2009年7月12日
交 通: 車(森田号) 利用
行 程:  相模原5:00発 →東名横浜IC 5:30 →東名大井松田IC 6:00 →穴ノ平橋駐車場6:30 →こわれた堰堤12:30 →穴ノ平橋駐車場14:00 →相模原16:30
参加者: 森ちゃん(L),坂本さん(SL)、小原さん、ミキティ
報告者: 森ちゃん
 今年2回目の小川谷。今度は会山行である。
 ちょっと前に、偵察と称して満作さんとエミリンにつきあってもらい、度胸をつけに行ったばかり。おかげで今回は会山行のリーダーとして、自信をもってメンバーの方たちに、この沢の魅力をお伝えすることができました。
 それにしてもこの小川谷。なんて楽しい沢なんでしょう。丹沢での人気ベスト3に入るというのも納得です。短めの遡行距離の中に、様々な滝がたちふさがり、適度な難易度をもって、我々をもてなしてくれます。広くて明るく、岩は白い花崗岩。まるで奥秩父にきているような雰囲気。沢へのアプローチが比較的に簡単なのもいい。ヤブコギをせずに下山道に出られるので、遡行が終了したときの喜びをそのまま持ち帰ることができる。
 日曜日ということもあってか10人ほどのグループと、5人ほどのグループがいくつも来ており、はてはソロの人もいて、結構な賑わいでした。若い女の子たちが目立ち、ワーキャーいいながら滝をこえていく様は、この沢の楽しみ方を教えてくれたように思えます。
 今回2回目の沢となる初心者のミキティ。いきなり中級の沢に連れて行かれて、どうなることやらと心配したのですが、わりと身軽に、多くの滝をクリアしていくではありませんか。強い水流に恐れもせず。縦走よりも岩登りを志望するだけあって、まあ、見込みのありそうな感じ。でも、まだまだ。これからも精進してくださいね。
 沢へ降りるのに、いろいろな方法があるが、穴の平橋から降りるより、ちょっと林道をもどってヤブの中を降りていくほうが簡単。穴の平橋からだと、堰堤をいくつか梯子を伝っておりなければならず、面倒だといわれている。写真のヤブが割れた場所が、正解の降り口。目印が一切ないのでわかりづらいが、この先には踏み跡がしっかりついており、最後にはフィックスロープで沢に降り立つことができる。
しょっぱなに難関。F2の5m大岩の滝。フィックスロープがあるものの、水流をまともに真正面から受け、ホールドもスタンスもない壁をよじ登らなければならない。腕力が必要だ。ここを突破できるかどうかで、遡行者の力量がわかってしまう。
 写真はミキティ。最初はとまどっていたが、なんとかクリアしてしまった。初心者のくせに。
 おお、いいねぇ。美しいよぅ。
う~ん、最高。小原さん写真撮るのに夢中です。
出ました大岩。ツルツルの。初めてこれを見る人って、なぜか右側の滝が気になるようで。 
で、どうしても気になる。いってみます?ここ。
小原さん。ザック背負ってなけりゃ
行けると思うのですが。
ああ、やはりこっちですか。そうですよね、ツルツルをやっておきたいですよね。やっぱ。この大岩、長年にわたり沢靴で表面が磨かれ、現在に至る。ツルッツルのところをフィックスロープを頼りに斜面を登るのだが、これがなかなか難しい。総じて女性のほうが苦手のようで、ここはザイルを出すのが常のようだ。
強い水流に圧倒される。踏み出す足が
はじき飛ばされ、一歩が出せない。
F11-2段20m石棚の滝。左側を巻く。50mのロープが必要というガイド本もあるが、実際の高さは25mもない。登攀が上手な人にはザイルは必要ないだろうが、落差はあるからここは安全をみてザイルはきちんと出すべきだ。
ニッコリしてピースサインのミキティ。余裕。
坂本さんが行く。
重戦車小原さんも行く。強い水流を蹴散らして。
この日の小川谷は賑やかだった。熟練したオジサンたちが、若い男子と女子を率いてやってきていた。女の子たちのワーキャー言う声が谷にこだまし、実に楽しげである。難しいこと考えずに、沢ってのはさ、こうやって遊ぶところなのヨ、て教えられたような気がする。
トイ状スラブ滝を登る。
ふんばる坂本さん。
きまってます。
壊れた堰堤。ここをくぐると、楽しかった小川谷もほぼ終わり。
あっという間でした。
下山道は、荒廃している。下山用の靴はきちんとしたものを用意しよう。
下山にかかる時間は1時間半ぐらい。荒廃したところ意外、とくに急勾配がつづくところもなく、割とラクに下山できる。
穴の平橋の駐車場に戻ってきました。
いや、どうも。お疲れ様でした。
楽しかったですね。またご一緒しましょう。