甲斐駒、道険しく。仙丈、風強し。
されど空は快晴。
南アルプスの峰々は笑い、
2010年春合宿は成功裏に終わる。
報告者:森ちゃん
山 域:甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳(北沢峠定着) | |
日 程:2010年5月1日(土)~3日(月) | |
参加者:井山(CL)、森田(SL)、川野、月野、坂本(食)、野澤(記)、小原(食)、小川(記) | |
行 程: | |
相模原ダイエー前 5:00=中央道=伊那IC=仙流荘駐車場=仙流荘10:05発(長谷村営バス)=10:45歌宿~北沢峠・北沢駒仙小屋 幕設営 |
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幕場 6:00~仙水小屋~仙水峠~駒津峰~甲斐駒ヶ岳~駒津峰~双児山~北沢峠 幕場 |
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5月3日(月) 幕場 4:00~小仙丈岳~仙丈ヶ岳~ピストン~12:00北沢峠・北沢長衛小屋 幕場(撤収) 幕場 13:00~歌宿15:15発バス=仙流荘=温泉=中央道(伊那IC)~相模原22:00 |
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5月1日。本日は快晴なり。高速の混雑を予想し、早めに相模原を出発。時間に余裕を持って仙流荘駐車場に到着した。 北沢峠までのバスは、6月15日まで待たないと、まだない。 |
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歌宿まで40分。小型のバスにゆられて行く。運転手が車窓に見える山々を説明するサービスあり。 | |
歌宿から2時間ほど歩き、北沢峠に着く。北沢長衛小屋あらため、北沢駒仙小屋キャンプ地に幕営。幕場には既に29張りほどのテント。さっそく宴会モードに突入した。まだ14:00である。 「夕食前にあんまり飲むんじゃないヨ」 「だって、することないジャン」 この後、夕食のブタ汁を大量に残すハメになり、井山リーダーに怒られる。 |
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5月2日。本日も快晴なり。 昨晩残したブタ汁は本日の朝食のおじやとして再登場(コレはうまかった)。昨晩の責任をとって、全て胃袋に収める。今日は甲斐駒ヶ岳にアタックだ。6:00.まずは仙水峠をめざし出発。北沢沿いを行く。 |
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途中休憩をはさみ、1時間半をかけ、仙水峠に 到着。 ここからの甲斐駒は圧巻である。写真のように、魔利支天がおおいかぶさるように迫ってくる。いやでもモチベーションが高まる瞬間だ。 |
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仙水峠からは、樹林帯をメチャクチャな急坂で駒津峰まで。アイゼンが必要だ。 やっとの思いで駒津峰に到着すると、甲斐駒ヶ岳はお隣さんに見える。 甲斐駒をバックに記念写真を撮ったら、第2ステージである岩稜帯へ、いざゆかん。 |
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駒津峰以降は岩稜帯となるので、ヤセた尾根に気をつけたい。途中、直登コースと巻き道コースに分けられるが、右に行く巻き道コースは、誰も行った形跡がなく、ここは直登コースを行く。険しい岩と雪のミックス。アイゼンをギシギシいわせて懸命によじ登る。楽しい。 | |
11:30 登頂。 甲斐駒ヶ岳の山頂イェ~イ! 「けっこう楽しかったねぇ」 「仙丈、北岳、地蔵、なんでも見える」 「仕事で寝てないからキツイよ」 口にする言葉は三者三様であるが、甲斐駒のピークは、誰にでも一様にすばらしい景色を提供してくれた。 |
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誰か岩に登っている。 「ねえ、ねえ。誰か写真撮ってよ」 会長である。 「ここらへんでいい?」 「仙丈をバックに!」 「ハイ、ハイ」 こんなところでもチャメっけを発揮する、スーパー元気な七十ん歳、山路会代表です。下山は双児山経由だ。 |
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5月3日最終日。天気またまた快晴。 本日は仙丈ヶ岳にアタック。帰りのバスに間に合わせるために、4:00に出発。まずは二合目の北岳見晴台に向かう。暗くてヘッドライトの明かりだけでは道がわかりずらいが、とにかく行く。8時~9時までには小仙丈に着かなければ時間切れ敗退の覚悟である。 |
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昨日は急坂でぜーぜーしたが、本日もひきつづき急坂でへろへろになる。仙丈も案外キツイのである。 それでも6:30には五合目の大滝ノ頭に到着。休憩を含めれば標準時間通りなので、この先の行程にも少し自信がついてきた。 |
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森林限界を超えると、目もくらむような雪原の急坂が待っている。 「ここ登るのぉ?」 「でも、この上、小仙丈でしょ?」 いえいえ。これは偽ピークです。みんなこの上が小仙丈だと思ってダマされてしまうのです。 |
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7:40.小仙丈に到着。 風の強い場所で有名。春の日差しで半袖でいられた人も、たまらず一枚はおる。飛ばされるほどでもないものの、今日も強風の小仙丈である。 |
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小仙丈から先は気持ちのいい稜線歩きになる。ただ、切れ落ちている場所もあるので、注意は必要。 | |
9:05.仙丈ケ岳の山頂イェ~イ。 帰りのバスのことを考え、時間に追われながらの山行だった。まあ私を含め、中高年というこのメンバーで、この時間で歩けたのは良かったのではないか。 |
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天気が良いと、山行をすばらしいものにしてくれる。日本第一位と第二位が肩を並べるたところをおがめるのは、ここしかないだろう。他にも、お隣の甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山。遠くには八ヶ岳、北アルプスまで眺望できる。 久々に感動したひと時をすごした。 |
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「だ―っ、疲れた!」 「お疲れさん」 滑り落ちるように下山し、幕場に到着したのは12:00.テント番をしていただいた川野さんと月野さんがテントを撤収して待っていてくれた。 |
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予定より早く仙丈を登ってこれたおかげで、予定していたバスを一本早いものにすることができた。 仙丈ケ岳を背に、南アルプス林道を下る。天候に恵まれ、大変に良い合宿となった。リーダー井山さん、ありがとうございました。参加の皆さんお疲れ様。本当に楽しかったです。またご一緒しましょう。 |
(記:森ちゃん)