山域山名: 頚城ア:雨飾山・大渚山

 

期   日:2017年8月5日(土)~7日(月)

 

参 加 者:mt_kawani、はる、他1名

 

   程:

 

8/05:相模原発==高尾IC==中央道==安曇野IC=白馬村=小谷温泉泊(山田旅館)

 

8/06:小谷温泉⇒雨飾山ピストン⇒小谷温泉泊(雨飾荘)

 

    8/07:小谷温泉⇒鎌池散策==安曇野IC==中央高速==帰宅

 

                 (台風接近の情報で大渚山は断念)

もう老体で登山も最後の年になりそうであり、清水の舞台から飛び降りるつ

もりの贅沢をして、小谷温泉に2泊して登ってきた。17年振りの雨飾山で山

田旅館も2度目の利用であった。

登山日の6日は、生憎と天候不順な曇空の日、時折日差しもあるが都合4回もゲ

リラ的通り雨に見舞われレインウエアの脱着が忙しかった。巨木の下で雨宿り

することもあった。

 

8/7の朝、林道登山口分岐の先、鎌池側からの柳と雨飾山

 

◆5日は小谷温泉へ移動するだけなので、のんびりとあちこち立ち寄りしなが

らの行程であった。諏訪湖SAでは、高台の見晴台から諏訪湖を俯瞰し、15日

にはここからの花火大会を眺めたら最高だろうな!と、大町山岳博物館にも

入館、丁度、大町登山案内人組合100周年記念のイベントトークもあった。

山案内人組合の創設者、百瀬慎太郎の生い立ちや業績を中心に、「山想えば人恋

し 人想えば山こいし」を謳っての記念行事で、記念登山も行われたようである

(*当館は三度目の訪問)また、R148を離れて「塩の道」千国街道を走り木崎

湖、中網湖、青木湖の美しい風景に接して、美味い手打ち信州そばも賞味した。

荒菅沢を見下ろせる地点(150m下る点)で突然雨飾山と布団菱の岩壁が現れる

荒菅沢の雪渓は不安定な状態で、薄いところを避け下流へ迂回して渡る、慎重に

歩けばアイゼンは不要

渡った対岸から振り返る。下山時は下を潜って抜けた。(右側の下)

登山口から山頂まで400mおきに11枚の表示がある。この辺は岩稜で丁度陽が

射して暑く苦しかった。

 

山頂(南峰)山頂標柱はこちらであり三角点もある。

双耳峰と云われるが、その間は40mほどしか離れておらず、今回小谷方面から

仰いだ限りではそのようには見えなかった。糸魚川側からだと顕著に感じられ

るのであろうか?深田久弥氏は{雨飾山はその広い肩の上に二つの耳をたてて、

相変わらず気高く美しかった。今も眼をつぶればその姿が浮かんでくる}とベ

タ褒めである。さらに{向かって左の方が心持高い二つの耳が、睦まじげに寄り

添って、すっきりと天空にそびえている。「左の耳は僕の耳、右ははしけやし

の耳」そんな出鱈目を口ずさみながら・・・}の随想がある。鹿島槍ヶ岳の双

耳峰などに比べれば相当な入れ込みようだと思うのだが・・・彼には雨飾山に特

別な思い入れがあるからだ・・・(知る人ぞ知るだが、ここでは止めておこう)

石祠と石仏のある北峰からタカネイブキボウフが供えられている?ようだ

標柱の傍に三角点、奥に石碑がある

山頂直下から笹平にかけてのお花畑の一部:シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、

オニシモツケ、ミヤマナデシコ、ウメバチソウ、オタカラコウ、マルバダケブキ、

ハクサンフウロウ、ハハコグサ、イワオオギ、クガイソウ、等々

荒菅沢を見下ろす

下山時は雪渓の下を潜る。先行者が確認してOKサインをくれたので我々も続

いた。

荒菅沢の下部はブナ林が多く巨木もある

登山口周辺の大海川沿いには柳の木が多く巨木もある。ヤナギといえば、枝垂れ

柳かケショウヤナギ、ネコヤナギしか知らなかったが種々あるそうだ。ここの柳

は何ヤナギというのだろうか? 宿の方に聞きそびれた。

 

登山口の休憩舎:トイレと水場あり、手前左側はテンバで管理棟もある

4/11からの雨は、最後30分位雨脚が強くなり逃げるようにここに飛び込む

ばらくすると止んで青空が見えてきた。とはいえ、温泉宿に着いて濡れ物を干し

ていたら、乾くまもなく又激しい雨がきた!

 

雨飾高原露天風呂:ブナ原生林の中にある掛け流し温泉、早朝に浴す。

 

◆台風5号の接近で帰路が急がれたので翌日の大渚山は断念したが、展望とそ

の山名に惹かれていただけに心残りである。ただし、鎌池には立ち寄ってきた。

                            記:mt_kawani