山域・山名: 天子山塊:毛 無 山 (1945.4m)
期 日:2018年1月13日(土)快晴
参加者:mt_kawani、知人1名
行 程:(自家用車利用)
相模原==相模原IC==中央道==河口湖IC==R139==麓(富士宮市)
駐車場8:00—不動ノ滝見晴台—富士山展望台—毛無山—15:30麓P==
自宅からほぼ2時間(約100km)で麓登山口駐車場(有料\500)に着いた。
河口湖町ではマイナス11℃の表示が出ていた。
東京農大富士農場付近からの毛無山
身延町と富士宮市の境界に位置する天子山塊の最高峰の山で、日本二百名山、
山梨百名山、静岡百山に選定されている。 ウィキペディアによると…
「山名の由来は樹木がまったく無いことから(木無し)、あるいは樹木が豊富に茂っていることから(木成し)と相反する説がある。山頂や山稜がササや茅戸に覆われ樹木が無いよう見えることによるとする説もある」…とあるが、木はあるのであります。登山口から山頂まで背は低い(灌木多く…つつじなどもあるが殆どの木名は分からない)が全て樹木に覆われている。当日は快晴無風状態であり登山道は南面で、木々の葉は落ちているので背中に常時直射日光が当たり、寒くもなく初冬の小春日和といった感じであり、終始長袖の肌着に上衣シャツだけで歩いた。しかも振り返れば絶えず木間から秀麗な富士が眺められる。ただ、稜線の日陰に入ると厳寒の世界といった有様で気温は終日零下であった。それに、名だたる急登で岩場の箇所が十か所くらいありロープが張られている。老骨の吾輩にしては脚の疲労が大きい登下降であった。
富士山展望台(突き出た狭い露岩)にて、ハングライダーが舞い厳冬期とは思え
ない長閑な風景だ!
山頂(一等三角点)…これでも気温はマイナス4~5℃か?(風もなく直射日光を浴
びているのでこれでOK…とはいえ、食事中は震えがきてアウターを着込む。
*木々に霧氷がついていればもっと素晴らしかったであろうになぁ~!
山頂からの富士:若者があっという間に追い抜いて先着していた。山頂は東面し
か開けず、東南の眼下に田貫湖と天子ヶ岳、遠くに駿河湾と伊豆半島が望める。
生憎、西方は樹木で南アは望めない。最高地点は往復40分余かかるので割愛し
た。積雪は稜線のみにわずかに残るのみであったが凍結箇所もあり念のため軽
アイゼンを付けた。
閑話休題:
木暮理太郎著の「山の憶い出」によると、「土地(麓集落)では、毛無山の名
を知らない、大方山と呼んでいる。恐らく毛無という名は測量部の呼称であろう
ということであった。此の山は相模野の基線から出発した一等三角点で、其建設
は明治十七年であった。尤もその以前に那須野の基線からする内務省の一等三
角点として用いられていたので、その当時は南面が茅戸であった為に、三峠の毛
無山と同様に、便宜上毛無と呼ばれたものと思われる。其後木は成長して、私達
の登った頃は盛に炭焼が行われていた。」
8時に出発して(麓の民家泊)12時に大方山に着いたとあるが、途中藪のひど
い所などあり路も荒廃しているところがあったらしい。登ったのは大正9年4
月9日のことである。(因みに、鬼ヶ岳・十二ヶ岳の東側にも毛無山がある)
稜線に出た所に南ア全山が展望できる高さ3m位突き出た露岩がある。突端に
は一人しか立てないくらい…雪も付いており、おっかなびっくりで撮る。左端は
光岳、右端は鳳凰・甲斐駒まで、北アは微かに…
中央は塩見岳、左が悪沢岳、右方は間ノ岳、北岳、仙丈岳、甲斐駒と続く…
こちらは、荒川三山、左に赤石岳
朝霧高原から…
富士山麓休暇村にて…途中停車箇所を探しながら見逃して最適場所・時刻に撮
影できなく残念!
記:mt_kawani