会山行
創立55周年記念登山(バリエーション) 北岳バットレス第4尾根主稜
山行期間:2021年7月25日~27日
参加者:カツ(L) 村村(SL)
交通手段:自家用車
天気:25日晴れ 26日晴れ 27日雨
行程: 【25日】
4:30相模原発~6:10市営芦安駐車場着 6:40乗合タクシー乗車~7:20広河原 7:40広河原発~11:20白根御池小屋 テント設営
12:35発~14:50Bガリー大滝取り付き(登攀ルート確認) ~17:05幕場着
【26日】
2:00起床 3:20白根御池小屋発~5:55Bガリー大滝下~8:00第4尾根主稜取りつき 8:20第4尾根主稜クライミング開始~12:25終了点到達 休憩 ~13:50北岳山頂~17:00白根御池小屋
【27日】
1:30起床 テント撤収 パッキング 2:55白根御池小屋発~5:30広河原
7:00広河原よりタクシー 奈良田経由で9:15芦安駐車場 芦安山岳館見学
16:00相模原着
創立55周年記念登山バリエーションの一環で北岳バットレス第4尾根主稜に行ってきました。
【25日】
広河原から白根御池小屋までは樹林帯の急登で重いザックが足腰に堪えた。私は60Lのザックだったが、カツさんは90Lのザックに共同装備のテントや登攀具を詰め込んでいてくれた。連休明けで白根御池小屋は空いていて他のテントは10張りくらいだった。テント設営後、アプローチのBガリー大滝のルート偵察へ。一般登山道左俣コースからそれると指導標はないが、踏み跡は明確でBガリー大滝下までルート確認できた。夕方、第4尾根主稜のシルエットを見ながら缶ビールを飲み、明日に備えて20時には床についた。
【26日】
いよいよアタックの日だ。3:20に幕場を出て、昨日確認したアプローチルートを辿りBガリー大滝下についた。登攀の準備をしてクライミング。初めてのルートだけに緊張感が高まる。40m×2Pを終え草付きの急登を上がる。Cガリーを横断し、ヒドンスラブをロープ無しで登攀し、ようやく第4尾根主稜取り付きに着いた。ここまで4時間30分ほどかかった。
幸い他のパーティーはおらず、蓋を開ければ我々だけの貸し切りだった。そのため急かされることなく、渋滞もなく自分たちのマルチピッチのペースを保つことができた。
巨大な岩壁のルート、高度感、乾いた岩の感触を十分楽しんだ。富士山や鳳凰三山も素晴らしい景観を見せてくれていた。「マッチ箱」からカツさんが懸垂下降、崩壊場所のトラバースは切れ落ちていて恐ろしいが、ここもカツさんがリード。最後のピッチとなる「城塞」は私に譲ってくれたのだが、行きつまってしまい、なんとかA0でクリアー、悔しい思いをした。しかし、長い道のりと難所を乗りきり終了点に達した喜びは大きかった。互いの健闘をたたえ、装備をはずして山頂を目指した。ここからはお花畑が広がり、普段は花を愛でることのない私も、花の可憐さと種類の豊富さに魅了された。
山頂で田口さんが作ってくれたペナントを掲げ写真撮影。草スベリの急坂を下り幕場まで戻ったが、体力的に限界に近かった。快適なクライミングを振り返りながら、生ビールで乾杯した。
下山予定の明日は台風の接近により広河原~芦安が通行止めとの情報が入り、他のお客さんたちとタクシーで広河原から奈良田経由にて芦安に回ることとなる。
【27日】
7時に広河原集合なので早めにテントを撤収し3時ころ白根御池小屋を発ち5時30分には広河原に付いた。タクシー代は5000円かかってしまった。時間に余裕がるので芦安山岳館に立ち寄った。古い登山道具や、南アルプスの自然や山の成り立ちなどの興味深い展示が多かった。
事前練習として、未経験のルートのマルチピッチ、ザックを背負っての登攀やロープワーク、持久力獲得に取り組んだ。またダブルロープの長さが違うのでその対処方法を決めておいたので本番で滞りは無かったと思う。またアプローチのルートについて事前にネットで情報収集し、前日に偵察しておいたので、時間のロスは無かった。練習や準備が実を結び自信にもなった。
広河原 出発 目指すは北岳
テント設営後アプローチルート偵察 Bガリー大滝下
憧れの第4尾根主稜でクライミング開始 写真は三角形の垂壁
マッチ箱から1回懸垂下降します
マッチ箱を背にクライミング
終了点付近にはお花畑が広がる
山頂 ミッション無事達成