会山行

創立55周年特別企画 大山古道第6行程 Finale

目標達成!

記禄:デラ・カツ・mt_kawani・村々

 

目的創立55周年記念登山を通して会員相互の親睦を深めるとともに、歴史的価値の高い「大山古道」について、踏査方式による地域研究を行う。

日程2022(令和4)72()(希望者は宿坊泊)

参加者mt_kawani(SL,HP)、カツ(L,HP)、ムラビト、ミミさん、篠ちゃん、小原、

さちこ、車掌、村々、久保、Mario、森のプーさん(記録)、デラ(HP) 

13

目的地伊勢原駅からバス = 大山ケーブル駅バス停 - こま参道 - 茶湯寺(釈迦涅槃像) - 山麓駅周辺(道標等多数) - 女坂コース(大山寺)男坂コース - 合流点(道標)-阿夫利神社下社

交通手段:電車・バス

場集合所:伊勢原駅、北口4番のりば:午前715

7:25(1011大山ケーブル行き)

行程

1.表参道 ― 男坂 ― 下社 - 夫婦杉 - 15丁目 - 16丁目(合流点) - 富士見台 - 25丁目 - 阿夫利神社 - 本社・奥社大山山頂(▲1,251.7)

2.表参道 ― 女坂 ― 男坂と合流

3.かごや道 - 蓑毛越尾根道岐路 -(尾根を戻る)女人禁制塔 - 8丁目 - 16丁目―以後表参道と同じ 山頂にて集合、記念撮影を行う。

4.下山:唐沢峠分岐 - 見晴台 - 二重滝・のろい杉 -下社 - こま参道 -

5.宿坊かげゆ泊 (カツ、ミミさん、さちこ、mt_kawani、森のプーさん、Mario)

6.帰宅(バスで伊勢原駅へ)

装備昼食、行動食、飲料、雨具、帽子(つば付き)、手袋、ヘッドライト、タオル、地図・資料入れ、虫除け、ストック、その他ハイキングに必要なもの 

は、必要な場合持参。登山になりますので、登山靴がよろしいかと思い

ます。

宿坊宿坊かげゆ

 

その他小雨決行

 

記録1:デラ

伊勢原駅で下車して、725分発の大山ケーブル行きのバスで大山を目指す。大山ケーブルで下車、身支度をしてこま参道入口を目指す。

こま参道入口で集合写真を撮影後、カツ会長から資料等の詳細な説明とコース毎の役割・担当の指示があった。ストレッチ等をして出発する。階段を登ってすぐに、茶湯寺(本尊は釈迦涅槃像)に立ち寄って参道に戻り、ケーブル駅入口下の道標を右の沢に入って行き、八大坊墓を探す。

最初沢の右岸側(上流から見て)を探索したが見つからず戻り、左岸の上の方を探索した。沢では蛭の攻撃を受け、蛭キラー等を散布して登る。砂防ダムの上の方に墓を発見して探索する。

八大坊墓は、規模が大きく整然と並んでいた。相変わらず蛭の攻撃を受けていたので早々に退散して、ケーブル駅下に戻る。沢を下る途中で、地元の人に関係者以外立ち入り禁止しているとのお叱りを受けてしまった。

参道を登り、女坂と男坂で探索するメンバーが振り分けられた。小生は初めて男坂に挑戦することになった。小生とカツさん、小原さん、村々さんと4名で登る。残りのメンバーは女坂に進んで行った。

※女坂の報告は、記録2を参照

 

男坂は、八意思兼神社(追分社)の右側にある石段の急登、下社まで特に見所も無く、急な石段の連続である。体力を一気に消耗していくのがわかる。小生と違って後から登って来た若者のグループが軽快に追い越していく。体力が羨ましく感じた。何度か息が上がり、休憩しながら登りきる。合流地点の女坂入口道標前に着いて休憩する。

女坂メンバーが着いているかどうか小原さんが上の下社の方まで確認しに行ってもらったが着いていなとのことであった。休憩していると間もなく女坂メンバーが到着する。女坂メンバーが休憩後下社を目指す。下社で集合写真を撮り、かごや道へ行くメンバーと別れて、少し休憩・エネルギー補給後、片開きの「登拝門」をくぐり、急な石段を登った後、表参道の山道を登る。

※かごや道~16丁目合流地点の報告は、記録3を参照

 

山道を登っていき、8丁目付近で夫婦杉、15丁目で天狗の鼻突き岩などを見ながら登る。さらに16丁目合流点を目指す。登っていくと、すでにかごや道メンバーが見えてきた、先に到着していたようだ。

少し休憩して上を目指して出発する。20丁目で富士見台に着いたが、遠方は白く霞んでいた、25丁目とさらに進み、神社の鳥居をくぐって進む写真を撮影、阿夫利神社-本社・奥社大山山頂(▲1,251.7)に到着する(14時ごろ)

頂上の標識・本社前で集合写真を撮って休憩する。サプライズで車掌さん・村々さんから冷えたノンアルコールビールをいただいて喉を潤す。

昼食後、1450分ごろ下山開始、雷ノ峰尾根を下って見晴台を経由して呪いの杉・二重社・二重の瀧を過ぎて、阿夫利神社下社そばのケーブルカー駅に到着。1650分発のケーブルカーに乗って下山することが出来た。最終が17時だったので危ないところであった。

大山ケーブル駅に着いて休憩後、こま参道入口まで戻り、今日体調が悪く宿坊泊だけ参加するMarioさんを待つ。まもなく合流、記念Tシャツに着替えて集合写真を撮った後、バス停まで戻り、1742分発のバスで伊勢原駅に戻る。途中で宿坊泊メンバーは、下車して別れる。その後帰宅組は、駅前で本物の酒で喉を潤して帰宅する。

皆さん今日はお疲れ様でした。

リーダーのカツさん・森のプーさん、今日まで長丁場の企画を続けられたのもお二人の御陰です。本当に有難う御座いました。

記念誌が出来るのが楽しみです。

 

※記録1の画像、参照

①_8時07分_こま参道入口にて 探索開始です

②_9時16分_八大坊墓群を探索,蛭の攻撃におびえる

③_9時35分_大山ケーブル駅入り口下で 左不動尊確認

④_女坂_男坂分岐にて

⑤_9時44分_八意思兼神社(追分社)の前を通って男坂に向かう

⑥_男坂は、特に見所も無く、急な石段の連続である。体力を一気に消耗

⑦_11時03分_女坂入口 道標、下社に向かう

⑧_11時30分_大山阿夫利神社下社にて

⑨_登拝門前で

⑩_11時44分_大山登山口、急階段を登る

⑪_樹齢500年と言われる夫婦杉

⑫_12時52分_大山参道16丁目_追分の碑

⑬_18丁目を越えてさらに登る

⑭_13時34分_20丁目を超えたあたりで休憩

⑮_大山頂上で、ノンアル―コールで乾杯

⑯_14時29分_頂上にて(祝 第6行程踏破!)

⑰_雷の峰尾根の階段を下る

⑱_16時12分_見晴台到着、17時最終のケーブルカーに乗る為、急いで移動

記録2Mt_kawani

女坂道コース

メンバー:ムラビト、ミミさん、篠ちゃん、さちこ、久円、森のプーさん、Mt_kawani

令和3516日、藤野(吉野の宿)、関野本陣跡からスタートして本日漸く目的の阿夫利神社へ詣でる日となった(もっとも間隔を空けてのことだが

こま参道入口でカツ会長から詳細な説明を受けた後出発した。茶湯寺(本尊は釈迦涅槃像)に立ち寄って参道に戻り鈴川を渡るとケーブル駅入口下の道標を確認して進む

 

※女坂道コースの説明は、記録2の画像の説明を参照

 

息せき切って登り着くと男坂組はすでに到着していました。階段・石段の連続で暑さも加わってもう疲れが出始めた。さらに多くの石段を登って下社に到着です。

一般的に信仰の山への登山参拝の信者や講の方が「懴悔、懴悔、六根清浄」(仏教ではザンゲではなくサンゲと読むそうです)と唱えながら山道を歩くのを見かけたり聞いたりしますが、ここ大山のお花講の登山参拝の掛け声は

  散華散華 六根清浄(さんげさんげ ろっこんしょうじょう)

  散華だ散華 六根清浄(さんげださんげ ろっこんしょうじょう)

  繰り返し

  お山は晴天 六根清浄(おやまはせいてん ろっこんしょうじょう)・・・

だそうです。

(散華:仏教儀式からきている言葉、華の形をした紙を撒いて場を清めること)

★これは宿泊した宿坊「かげゆ」のご主人から教わりました。

★六根とはなにか?・・・「眼・耳・鼻・舌・身・意」という体の五つの器官と意識(心)のこと。

★皆さんも山の自然に触れ穢れた六根をすこしでも清浄しましょうね!

 

 

こま参道入口

茶湯寺

ケーブル駅入口下の道標「左不動尊道」(高さ132cmnの自然石)

大山ケーブル駅入口:左 不動尊道 阿夫利神社道の道標

 

(角柱:塔身部高さ139cm、台部高さ30.5cm

右阿夫利神社、左不動大明王の石柱、(右が男坂、左が大山寺(不動尊)経由の女坂)

八意思兼神社階段下の高さ256cmの大きな不動尊道の角柱を仰ぐ

八意思兼神社階段下の「従是左女坂道」(正面)(角柱山型高さ82cm)の道標

神奈川永代講の角柱(251cm)を見ていく

来迎院 龍神堂(俱利伽羅堂)

龍神堂横の灯篭:明治30(1897)上に乗るものは近年誰かが

大山寺本堂前の急な石段を上る、秋ならモミジのトンネルが素晴らしい!

大山寺本堂:「大山のお不動さん」奈良東大寺の別当良弁僧正(ろうべんそうじょう)が天平勝宝7年(755)に開創

本尊は鉄造不動明王

弘法水:紅葉大橋下に湧く、弘法大師が金剛杖で地面を突いて清水がこんこんと湧く涸れることも濁ることもない!  弘法水はアチコチにありますが

子育て地蔵:いつのころか、子供のような顔に変わった子供を見守るお地蔵様 

爪切地蔵:弘法大師さんが自らの爪で一夜にして彫ったという摩崖仏慶安5年(1652)の作と石に刻まれた銘にあるというが弘法大師は774年~ 835年のお方である・・・これも「不思議」の所以であろうか・・・

菩提樹:逆さに生えたように見えるという。お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたと云われるが、菩提樹は暑いインドの植物、日本の気候では育たないらしい。

そこで代替えの木としてシナノ木科やクワ科のものとしているそうです。 

良くわかりませんでした。

無明橋:(むみょうは仏教用語、妄念のために真理を知ることができない無知をいう)喋りながら渡ると必ず落とし物や忘れ物をするという。

潮音洞:穴に耳を寄せれば潮騒の音が響くらしい

そこの貴女聞こえましたでしょうか?

眼形石:人の目の形をした自然石、触れて祈願すれば眼病に効果がある

男坂との合流点(下山時は分岐点)の標石、「これより女さか(正面)」

 

「従是女坂道(左面)」と彫られている、文化5(1808)年(右面)

記録3:村々

かごや道~16丁目

カツ、車掌、久円、村々の4名は一行と別れ、下社よりかごや道を上がった。蓑毛越尾根道に女人禁制ノ碑という貴重な石碑があり、それを調査する役割を担ったからである。

かごや道は表参道よりも人が少なく道幅は狭いが、歩きやすく木々が強い日差しを遮り快適な登りだった。名前の通り籠をかついだ道だったのか、と思いをめぐらし、登っていくと意外に早く蓑毛越尾根道の分岐に着いた。そこから尾根道を戻ると女人禁制ノ碑がある。

昔の女性はここまで来たのに、大山に近づくことを制限され、間近に見える大山の山頂に手を合わせた、と想像すると不憫でならない。石碑に刻まれた文字を注視したり、写真を撮影して碑を後にした。

その後は傾斜がきつくなり、高度をあげると待ち合わせ場所の16丁目に到着した。まだ一行は到着していないようなので、しばらく休憩していると、急登を懸命に上がってくる仲間の姿が見え始めた。

 

※記録3の画像参照

籠や道

西の峠

女人禁制の碑

碑の案内

みのげ道

記録4:カツ

宿坊かげゆ泊

こま参道で集合写真を撮った後、全員でケーブル駅からバスに乗車する。途中の大山駅で帰宅組と別かれ下車する。目の前の「宿坊かげゆ」が今夜の宿である。元禄年間には創業していた、大山を代表する宿坊の一つである。今回、大山古道踏査を終えるにあたり、ぜひ宿泊してみたいと考えていた。

宿泊組は男女3名ずつの計6名。荷物を置き、早速入浴。こぢんまりとした感じのよいお風呂でさっぱりとした後、落ち着いたお部屋で創作豆腐料理を堪能。とても美味しいお料理とお酒をいただき嬉しかった。

朝食前にご主人から、60年前に撮影された当時の大山の賑わいを写した映像と、平成28年に文化庁が作成した「大山詣り-御師が育んだ大山信仰」の映像について熱心にお話していただいた。後者の映像には、ご主人も出演されている。また、江戸期から当宿坊が常宿となっており、登拝門の開扉で有名な「お花講」については、とても詳しい解説に加え、いくつもの質問にも快くお答えいただいた。さらに神殿や宝物についても、丁寧にご案内いただくなど、貴重な体験をさせてくださり感謝に堪えません。

朝食もお豆腐の優しさを感じるメニューながらも、おからが入ったケーキはボリューム満点、朝からとても幸せな時間を過ごした。

 最後に往時の面影が残る玄関前にて、お世話になったご主人、女将さんとご一緒に記念撮影をして、伊勢原駅行きのバスに乗り帰路についた。

 

※記録4の画像参照

夕食前、くつろぎのひととき

「お花講」のご説明

ご主人、おかみさんとご一緒に